パニック障害について
パニック障害
10代後半から30代半ばの女性に多く、男性の約2倍と報告されています。
しかし、男性で過労や慢性疲労などから発作を起こしたため当院に相談に来られる方は実は多いです。
不意に出現し予知できない不安発作が繰り返し起こります。
あまりの症状の強さに、このまま死んでしまうのではないかと恐怖を感じます。
救急車を呼んで病院に着く頃には症状が軽くなっていることが多いです。
悪化していくと、次第に外出自体が恐怖となり、一歩も外に出られなくなる場合もあります。
うつ病を同時に抱えている方もいるため早めに相談されることが重要です。
パニック障害の症状 / パニック発作
全身症状
息苦しさ、めまい感、脱力感、冷感
自律神経症状
どうき、胸痛、悪心(おしん)、発汗、呼吸が速くなる
筋肉の緊張症状
ふるえ、こわばり
非現実感
世界がいきいきと感じられない
予期不安
再びパニック発作が出るのではないか、または恐怖状態になってしまうのではないか、と不安になる状態です。
広場恐怖
発作が起こると助けを求めたり、逃げられない状況や場所に恐怖を感じるため
電車などの乗り物、歯医者、美容院、家から遠くに離れることをさけるようになります。
こころのパニック発作(フラッシュバック)
突然理由なく、涙が流れる、嫌な記憶がよみがえる、うつ気分が生じるなどがあります。
睡眠時のパニック発作
深い睡眠中、突然に発作があって目がさめます。
不眠につながり、日中の症状悪化を引き起こします。
過呼吸
発作のために呼吸が速くなって過呼吸が起こると、手足のしびれ感、冷感などが出現し、これらは過呼吸症候群と呼ばれています。
パニック障害の治療
まず、無理をしないこと、身体を休めること、安心できる環境に身をおくことが重要です。
必要に応じて薬を飲み、症状が消失もしくは軽くなったら、徐々にさけていた状況に慣れていく過程を経て、自信をつけていだだきます。
薬は漢方薬、抗不安薬やSSRIといった、不安感やパニック発作を予防するものがありますので、
症状がほとんど起こらなくなるように使用しましょう。
SSRIは効果がゆっくりと出てくる薬なので焦らずじっくり治していきましょう。
副作用などご心配な点がありましたら遠慮なくご相談ください。
発作がクセになってしまわないよう、お早めにご相談ください。
また、当院では自立支援の制度を利用していただけます。
治療は長期間行うことが多いため、制度のご利用についてもお気軽にお尋ねください。
お一人で悩まれずにお気軽にご相談ください。
電話番号:0784535700
(電話による診察はしておりません。)