不眠症について
睡眠障害
日本人の労働時間は世界2位 日本人の睡眠時間は世界最下位
死因トップ10のうち、心疾患、脳血管疾患、不慮の事故、自殺の4項目は睡眠不足との関連が指摘されています。
また、肥満とも関係があると考えられており、判断力の低下からミスや事故を引き起こすことがあり睡眠環境を良くすることが大切です。
不眠症
ライフスタイルや働き方は人それぞれ違います。
身体的、精神的ストレスで不眠に悩まれている方は3人に1人と言われています。
不眠症による症状
元々の身体・精神の病気がさらに悪化する
ケガをする、事故を引き起こす
会議中に寝てしまう
体力、集中力や判断力が低下する。仕事でミスを繰り返す
落ち着かない、不安になる、緊張する、イライラする
社用車を運転する場合や危険業務に従事している場合はなおさら注意が必要になってきます。
また、眠るため飲酒が習慣化しアルコール依存症になる、アルコール性のうつ病にかかることがあります。
不眠症の種類
入眠困難(にゅうみんこんなん)
頭がさえて眠れない。考え事をして眠れない
中途覚醒(ちゅうとかくせい)
朝までに何度も目がさめる
早朝覚醒(そうちょうかくせい)
朝早くに目がさめてしまう(ふだんよりも2時間以上早く)
どれか1つだけのこともあれば、二つ以上重なることもあります
睡眠不足症候群
寝られていると思っているが実際は睡眠時間が不足している。
午前中から強い眠気がある。
週末に寝だめをしている。
睡眠相後退症候群
特に思い当たるストレスもないのに、長期の休み、海外旅行、受験勉強などで昼夜逆転があると
朝方まで眠れなくなる。
朝方に寝ると、朝の起きたい時間に起きられない。
そのため登校や出社ができません。
非24時間睡眠覚醒症候群
眠りにつく時間が毎日30分から1時間ずつ遅れていき、起きる時間もずれていきます。
慢性的に睡眠不足となるため週末に寝だめをして、更に睡眠リズムが乱れてしまいます。
日中に強い眠気が続く。
判断力や集中力が低下する。
疲労感が続く。
不眠症の治療
生活スタイルの見直し(食べ物、飲み物、運動、光など)
薬だけに頼らず、まずは生活から見直して良質の睡眠が取れるようにサポートします。
当院では、睡眠表を用いて睡眠を改善できるようサポートしていきます。
薬物療法
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
新しいタイプの睡眠薬で、以前の睡眠薬と比較して抗不安作用が少ないために寝つきだけ悪い不眠症の方に効果的です。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
従来から使われている睡眠薬で、不安を抑える効果が強く、寝つきをよくしたり、長く眠れるようになります。
悩んで寝つけないタイプ、長く眠れない人に効果的です。
メラトニン受容体作動薬(ロゼレム)
メラトニン受容体に作用する新しいタイプの睡眠薬で、自然な眠りをさそいます。
不規則な生活パターンのために慢性的な寝つきの悪さがある方、高齢になり睡眠リズムが不規則になった方、軽症の不眠症の方に使用します。
耐性、反眺性不眠、離脱症状が出現しにくいと考えられています。
オレキシン受容体拮抗薬 (ベルソムラ)
日本で発明された、睡眠と覚醒のリズムをコントロールする全く新しい睡眠薬です。
副作用が少なく、新しい不眠治療薬として期待されています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に
大きないびき
呼吸が止まる無呼吸
が何度も起こります。
呼吸が荒くなって途中で起きてしまうことがあります。
夜に十分眠れていないため、日中に強い眠気が引き起こされます。
睡眠薬の使用は逆に症状を悪化させることがありますので注意が必要です。
診断された場合は、薬とは別の治療が必要となります。
簡易検査を当院でご利用いただけます。
詳しくは<<こちら>>
毎日よい睡眠をとることはとても重要です。
睡眠が改善されたら体調はもちろん、精神状態も改善されていきます。
当院ではご本人と相談しながら、睡眠ができるだけ取れるように、
そして睡眠の質を高められるように協力、サポートしていきます。できるだけ薬物は少量、屯用にとどめるべきだと考えています。
お一人で悩まれずにお気軽にご相談ください。
電話番号:0784535700
(電話による診察はしておりません。)