神戸市東灘区、岡本、摂津本山にある心療内科、精神科の佐々木医院

躁うつ病について

躁うつ病 / 双極性感情障害

現在は双極性感情障害(そうきょくせいかんじょうしょうがい)と呼ばれていて、
躁状態(そうじょうたい)とうつ状態(じょうたい)の二つの調子を繰り返す疾患です。
25歳以下と若くで発症しやすいです。
遺伝傾向が少し強く、血のつながった方に同様の症状を持たれていることがあります。

躁の時は物事すべてが楽しく、重大な意味を持つように感じ、気力に溢れ、自分はなんでもできるだろうと感じます。猛烈に仕事をして、たくさん仕事を請け負ってしまう方がいます。

うつの時は逆に物事すべてが味気ないもの、意味のないものに感じ、気力がなく、何もできないと感じます。よって躁の時に請け負った仕事をすべて断らないといけません。また、周りから嫌われている、いらないと思われていると感じることもあります。

うつ病とまちがわれることが多く、ずっと抗うつ薬で治療を受けているが良くならない方の中にこの疾患が隠れていることがあります。

社会機能に大きな障害を起こし入院が必要になる双極Ⅰ型と、
明らかに躁状態だが社会生活をなんとか維持できる双極Ⅱ型があります。

躁状態

気分が高揚(こうよう)する

やたら怒りっぽくなる

自分が強く、大きく、偉大になったと思う

関心や興味が色々なことに向きやすく、すぐに手を付ける

危険な行動を好んでする

睡眠時間が少なくなり、それでも疲れない

注意が散漫となる

話し始めると止まらない(多弁:たべん)

考えが次から次へと変わっていく

躁状態男性

うつ状態

憂鬱(ゆううつ)な気分が続く

興味や喜びが失われる

食欲の減少や増加

不眠や過眠

落ち着かなくなる、動かなくなる

疲れやすくなる

罪の意識に悩む

集中力が低下する

死について考えが常に浮かぶ(希死念慮)

すべての症状がそろうことは少ないです。半分以上症状がそろってくると診断がなされます。
うつ病との違いは再発を何度もしている、睡眠の欲求が少ない、過眠状態、イライラ感が強いなどがあります。
病気男性


ご本人はもちろん、ご家族、周囲の方々も躁状態の時には、
「やたらと機嫌や元気がよい。」「すごく色々な事を頑張っている。」
と思って、躁状態であることを見逃すことが多いです。


逆にうつ状態になってくると
本人が自覚し、「突然元気が全くなくなり、別人のようだ。」と周囲に心配されて来院されます。

ですので、初めて病院に受診される場合、うつ状態であることがほとんどです。受診される前に躁状態のエピソードがなかったかを確認することが大変重要になります。
ご本人からの情報だけでなく、ご家族からの情報や学校、職場での状況が詳細にわかれば判断がしやすくなります。

治療は生活の見直しや薬物療法が非常に重要になってきます。
抗うつ薬を内服していると、気分の上り下がりの波が大きくなり激しい躁状態になったり、うつがなかなか治らなかったりすることがあります。
できるだけ気分安定薬(きぶんあんていやく)中心の処方になっていきます。

うつ状態の時だけ抗うつ薬を飲んで、躁状態になると薬をやめる方が多いため注意が必要です。
症状を繰り返すことで、ご本人の自信が失われたり、社会的評価が下がってしまったり、対人関係に影響が出てきます。

日常生活や社会生活で自分らしく行動できるようできるだけサポートしていきます。
お一人で悩まず、ご家族の方も、もしも上記のようなことでお困りでしたら、できるだけ早くご相談ください。

支え合い


また、当院では自立支援の制度を利用していただけます。
治療は長期間行うことが多いため、制度のご利用についてもお気軽にお尋ねください。


お一人で悩まれずにお気軽にご相談ください。
電話番号:0784535700
(電話による診察はしておりません。)

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